建築から小さな道具まで
様々なものづくりに携わりながら
デザインを手掛けられている小泉誠さん。

現在ではデザインするだけでなく、
日本各地のものづくりの現場に赴き、道具のうまれる背景にまで目を向けた
「使い手」と「作り手」をつなぐものづくりに取り組まれています。

「もの」と「ひと」への愛情にみちた小泉さんのデザインは
シンプルでありながらどこかあたたかさが感じられるものばかり。

琺瑯の「kaico」シリーズは、愛らしいフォルムが目を惹くお品ですが
その中身は使い手への気配りと、作り手の細部へのこだわりに溢れています。
ケトルは洗いやすいように開口部は大きく、熱が伝わりやすい様底面を広く。
柔らかい印象をもたらす木製の持ち手からは、熱くなりにくいようにという配慮が感じられます。
特にドリップ用のケトルは、使ってみると注ぎ口の繊細さに驚かされます。
すっと真下にお湯が落ち、安定感があるので細かな調節も可能。
一枚の板から作り上げるフォルムは、小泉さんの細部にまで行き届いた配慮と、それを形にする作り手の高い技術力の結晶と言えるのではないしょうか。

琺瑯、木、土、金属、硝子
様々な素材と、それを扱う日本の職人の繊細な技を
すっとくらしに溶け込む優しいかたちで私たちに届けてくれる小泉誠さんのデザイン。
この「小泉誠展」では、HOTOLIが選んだ様々な小泉さんの道具をご覧いただけます。

4.27(土）には、HOTOLIお向かいのアトリエLeafにて講演会も開催予定。
日本のものづくりから今回並ぶお品についてまで、たっぷりお話しいただきます。
HOMEPARTY熊本のウェブサイトからお申込みください。入場は無料です。
＊定員に達し次第、締め切らせていただきます。

日々手に取る道具にも、ひとつひとつに込められた想いがあることを感じさせてくれる。
「使い手」と「作り手」をつなぐ小泉さんのお品たちが
これからの暮らしを見つめるきっかけになれば幸いです。

みなさまのお越しをお待ちしております。